facilities 施設・設備
寿工業・串木野造船所には、船舶の建造、修繕・検査、船体ブロック製作に対応する各種設備が整っています。南九州で唯一のドライドックをはじめ、大型クレーン、切断機、油圧プレス、組立定盤、艤装岸壁などを備え、鉄板の加工から組立、溶接、塗装、出渠まで、船づくりの各工程を支えています。ここでは、串木野工場の主な設備をご紹介します。
FACTORY HIGHLIGHTS
設備概要
寿工業株式会社 串木野造船所 ドローンPV

第一ドライドック
船を海から上げ、修繕・検査を行う重要設備
第一ドライドックは、船舶を海から上げて、船底やプロペラ、船体まわりの検査・修繕を行うための設備です。
船にも自動車の車検のように定期的な検査があり、安全な航行を続けるためには、船体の状態を確認し、必要な修繕を行うことが欠かせません。
ドライドックでは、海水を入れて船をドック内に入れた後、海水を排水し、船体を陸上と同じような状態で確認できるようにします。普段は海の中にある船底部分まで点検・作業できるため、船舶修繕において非常に重要な役割を担っています。
寿工業の第一ドライドックは、長さ90m、幅18m、能力2,300GTの規模を有しています。
設備概要
- 長さ:90m
- 幅:18m
- 能力:2,300GT

走行ジブクレーン
大きな部材を動かし、船づくりを支えるクレーン
造船所では、鉄板や船体ブロックなど、大きく重い部材を扱います。
走行ジブクレーンは、そうした重量物を安全に移動させ、組立や搭載作業を支える設備です。
工場内やドック周辺で、必要な場所へ部材を運ぶことで、船づくりや修繕作業をスムーズに進めることができます。大きな船を形づくる現場では、クレーンの存在が欠かせません。
保有設備
- 60トン走行ジブクレーン:1基
- 40トン走行ジブクレーン:1基

門型クレーン・天井走行クレーン
工場内の作業を支える、ものづくりの足
門型クレーンや天井走行クレーンは、工場内で鉄板や部材を移動させるための設備です。
切断、曲げ、組立、溶接など、船づくりの各工程では、材料や部品を正確な場所に運ぶ必要があります。
人の力だけでは動かせない大きな部材も、クレーンを使うことで安全かつ効率的に移動できます。造船の現場では、設備を扱う技術と安全への意識がとても重要です。
保有設備
- 門型クレーン:7基
対応能力:2.8トン〜15トン - 天井走行クレーン:9基
対応能力:2.8トン〜7.5トン

NCプラズマ切断機
鉄板を正確に切り出す、船づくりの出発点
船づくりは、鉄板を切るところから始まります。
NCプラズマ切断機は、設計データに合わせて鉄板を高精度に切断する設備です。
船の部材は、形も大きさもさまざまです。正確に切断された部材があることで、その後の曲げ、組立、溶接といった工程がスムーズに進みます。まさに、船づくりの土台をつくる重要な設備です。
保有設備
- NCプラズマ切断機:2基
- 最大切断幅:3,500mm

300トン油圧プレス
鉄を曲げ、船の曲線をつくる設備
船の形は、直線だけでできているわけではありません。
船体には、海を進むためのなめらかな曲線や、用途に応じた複雑な形状があります。
300トン油圧プレスは、鉄板に大きな力を加え、必要な形に曲げるための設備です。鉄という硬い素材を、船の形に合わせて加工するには、設備の力だけでなく、職人の経験や感覚も必要です。
保有設備
- 300トン油圧プレス:1基

組立定盤
船体ブロックを組み立てる広い作業スペース
組立定盤は、切断・曲げ加工された部材を組み合わせ、船体ブロックなどを製作するための作業スペースです。
船は小さな部品の集合ではなく、大きなブロックを組み上げて形づくられていきます。
広い定盤の上で、部材の位置を確認しながら組み立て、溶接し、船の一部となる構造物をつくっていきます。図面通りに正確に仕上げるため、技術とチームワークが求められる工程です。
設備概要
- 組立定盤:3,000m2

レッカークレーン・曳船
船や部材の移動を支える補助設備
造船所では、工場内だけでなく、岸壁や海上でもさまざまな移動作業が発生します。
レッカークレーンは、重量物の移動や作業補助に使用されます。また、曳船は船舶の移動や係船時のサポートなど、海上での作業を支える重要な存在です。
船づくりや修繕は、陸上の工場設備だけでは完結しません。海とつながる造船所だからこそ、陸と海の両方で安全に作業を進めるための設備が必要です。
保有設備
- 25トンレッカークレーン:1基
- 曳船:3隻

艤装岸壁・浮き桟橋
船を仕上げ、送り出すための海に面した作業エリア
艤装岸壁は、船の仕上げ作業や修繕、検査などを行うための岸壁です。
船内の配管、機器、エンジンまわり、各種設備の取り付けや確認など、船として機能するために必要な作業を行います。
また、浮き桟橋は、船舶の係留や作業時の足場として活用されます。船を安全に係留しながら、作業員が効率よく作業できる環境を整えることで、建造・修繕の品質を支えています。
保有設備
- 艤装岸壁:110m
- 浮き桟橋:45m×18m×4m
CRAFTSMANSHIP
設備と技術が、船づくりを支えている。

寿工業の設備は、大きな船をつくり、直し、支えるために欠かせないものです。
そして、その大きな設備を動かし、使いこなし、正確な仕事につなげるのは人の技術です。
鉄を切る人。曲げる人。組み立てる人。溶接する人。塗装する人。船を動かすための設備を取り付ける人。お客様と現場をつなぐ人。
さまざまな仕事がつながって、一隻の船が完成します。
寿工業では、これからも設備と技術を活かし、鹿児島から日本の海を支える船づくりに取り組んでいきます。
EXPLORE OUR FACTORY
実際の設備を、工場見学で見てみませんか?
写真や数字だけでは、造船所の大きさや迫力は伝えきれません。
ドライドック、クレーン、工場設備、船づくりの現場を実際に見ることで、造船業のスケールや働く人たちの技術をより身近に感じていただけます。
学生の方、転職をお考えの方、地域の皆さまも見学可能です。
ものづくりに興味がある方は、ぜひ一度、寿工業の現場を見に来てください。
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